クイズ!
次の動物の鳴き声はA~Iのどれでしょう。
A.チューチュー | B.ブーブー |
C.ヒヒーン | D.ワンワン |
E.モーモー | F.ゲロゲロ |
G.メ―メ― | H.ニャーニャー |
I.コケコッコー |
※答えは下にあります。
■擬音語・擬態語ってなに?
「犬がワンワンほえる」の「ワンワン」や、「ドアをドンドンたたく」の「ドンドン」のように、音や声をそのまま表すことばを「擬音語」といいます。
また、「星がきらきら光る」の「きらきら」や、「お酒を飲んで、ふらふら歩く」の「ふらふら」のように、音はありませんが、ものや人のようすを表すことばを「擬態語」といいます。
日本語にはこのような擬音語・擬態語がたくさんあります。会話でもよく使います。
みなさんも聞いたことがあるでしょう。擬音語・擬態語を覚えると、表現がとても豊かになります。
例文といっしょに覚えてください。簡単なことばが多いですから、ぜひ覚えて、使ってみましょう。
※擬音語・擬態語は「のろのろ(と)歩く」のように「~(と)+動詞」の形で使うことが多いものや、
「ごろごろする」のように「~する」の形で動詞のように使うもの、
「服がびしょびしょだ」のように「~だ/~です」と形容詞と同じような使い方をするものがあります。
■よく使う擬音語・擬態語
1.人の気持ちを表すことば
●どきどき
運動や緊張のために、心臓の動きがはやくなるようす。
【例文】
好きな人と話をして、どきどきした。
●いらいら
ものごとがすすまなくて、気持ちがおちつかないようす。
【例文】
約束した時間に友だちが来ないので、いらいらした。
漢字がなかなか覚えられなくて、いらいらする。
●わくわく
楽しみで心がおちつかないようす。
【例文】
あしたはデートなので、わくわくする。
●ほっと
心配がなくなり、安心するようす。
【例文】
父の病気がなおったと聞いて、ほっとした。
むずかしい仕事が終わって、ほっとした。
●すっきり
こまったことや、よぶんなものなどがなくなり、気分がいいようす。
【例文】
シャワーをあびて、すっきりした。
●がっかり
期待していたことがだめになり、元気がなくなるようす。
【例文】
彼女からの手紙が来なくて、がっかりした。
日本語の試験に合格できなくて、がっかりした。
動物の鳴き声 答え
- 犬:D.ワンワン
- 豚:B.ブーブー
- にわとり:F.コケコッコー
- 羊:G.メーメー
- 猫:H.ニャーニャー
- ねずみ:A.チューチュー
- 牛:E.モーモー
- 蛙:I.ゲロゲロ
- 馬:C.ヒヒーン
※あなたの国では、これらの動物はなんと鳴きますか。
2.人の動作のようすを表すことば
●ぼんやり
注意していないようす。なにも考えていないようす。
【例文】
休みの日は公園でぼんやりする。
仕事中にぼんやりしていると、けがをしますよ。
●ふらふら
疲れたりして、力がなくなるようす。
【例文】
毎日残業を3時間して、体がふらふらです。
熱があるようです。頭がふらふらします。
●ごしごし
強くこするようす。
【例文】
おふろでからだをごしごし洗う。
そんなにごしごしこすると、傷がつきますよ。
●だらだら
緊張感がなく、だらしないようす。
【例文】
だらだらしていないで、はやくそうじをしなさい。
●さっさと
はやく動くようす。
【例文】
さっさと部屋をかたづけなさい。
仕事が終わったら、さっさと帰りましょう。
●てきぱき
仕事をうまく、はやくするようす。
【例文】
てきぱきやったので、仕事がはやく終わった。
●のろのろ
動きがおそいようす。※あまりよくない。
【例文】
道路が渋滞して、車がのろのろ動いている。
●ぎゅっと
力を入れて強く、握ったり、抑えたりするようす。
【例文】
お母さんは、子どもをぎゅっと抱きしめた。
このネジをぎゅっと締めてください。
●そっと
音を出さないように、静かに何かをするようす。
【例文】
子どもが寝ているので、そっとドアを閉めた。
この製品はこわれやすいので、そっと置いてください。
☆「わんわん」?「ワンワン」?
擬音語・擬態語はカタカナで書くこともあります。とくに、音を表すものはカタカナで書くことが多いです。どちらも間違いではありません。
3.物のようすを表すことば
●ぴかぴか
光を出して、つよく輝くようす。また磨いたものが光るようす。
【例文】
鈴木さんの車はいつもぴかぴかですね。
工具はいつもぴかぴかにしておいてください。
●ぐらぐら
くりかえし揺れるようす。
【例文】
地震で家がぐらぐらした。
このいすはぐらぐらしているから、すわると危険だよ。
●ばらばら
ひとつにまとめていたものが、わかれてしまったようす。
【例文】
ペンがばらばらになってしまった。
●ごちゃごちゃ
いろいろなものがいっしょになっていて、整理されていないようす。
【例文】
部屋の中がごちゃごちゃで、どこに何があるのかわからない。
●でこぼこ
高いところや低いところがあり、平らでないようす。
【例文】
この道はでこぼこしていて、歩きにくい。
●くしゃくしゃ
紙や布などがしわだらけのようす。
【例文】
書類はくしゃくしゃにしないでください。
かばんに入れていた服がくしゃくしゃになった。
●ぼろぼろ
使いすぎたり、古くなったりして、とても傷んでいるようす。
【例文】
わたしの自転車は、古くてぼろぼろの赤い自転車です。
使いすぎて、辞書がぼろぼろになった。
●ごろごろ
①重いものが転がるようす。
【例文】
ボーリングのボールがごろごろ転がっていった。
②雷やおなかが鳴る音
【例文】
朝からおなかがごろごろ鳴って、何回もトイレに行っている。
※おなかがすいたときに鳴る音は「グーグー」、体調が悪く、トイレによく行くときは「ごろごろ」を使います。
③なにもしないで過ごすようす。
【例文】
休みの日は、寮でごろごろしています。
☆「ころころ」と「ごろごろ」
「ころころ」は軽くて小さいものが転がるようすです。「ごろごろ」は大きくて重いものが転がるようすです。このように、濁点(てんてん)がつくと、大きくて、重いようすになります。おもしろいですね!
例文:何かをたたく音 とんとん<どんどん
例文:何かを引きずる音 するする<ずるずる
●びしょびしょ
大量の水にぬれているようす。
【例文】
雨にぬれて服がびしょびしょだ。
廊下で水をこぼしてびしょびしょだから、注意してください。
●べたべた
水にぬれたりして、ものがくっつきやすいようす。人が人にくっついてはなれないようすにも使う。
【例文】
汗でシャツがべたべたする。
電車の中で、若い男女がべたべたしている。
漫画には擬音語・擬態語がたくさん!
日本の漫画には擬音語・擬態語がたくさん使われています。どんなときに、どんなことばを使うのか、とてもいい勉強になります。絵がありますから、わかりやすいです。漫画を読む機会があったら、ぜひ、擬音語・擬態語に気をつけてみてください。
●ざらざら
こまかいでこぼこがあったり、砂がついたりして、表面がなめらかでないようす。
【例文】
風で砂が入ったので、机の上がざらざらしている。
●つるつる
表面が平らでなめらかなようす。よくすべるようす。
【例文】
床が油でつるつるすべるから、気をつけてください。
練習問題
1. バスが遅れているので、みんな(A.いらいら B.うっとり)している。
2. スピーチ大会で、自分の順番が来たとき、とても(A.だらだら B.どきどき)した。
3. みんな無事だと聞いて、(A.ふらふら B.ほっと)した。
4. 前髪を切ったら、(A.すっきり B.ほっと)した。
5. きのうは一日中(A.てきぱき B.ぼんやり)海を見ていた。
6. お酒を飲みすぎて、体が(A.ふらふら B.ぺらぺら)する。
7. 日本語が(A.こつこつ B.ぺらぺら)になりたいです。
8. 汚れたシャツを( A.ごしごし B.つるつる)洗った。
9. チンさんは宿題を(A.さっさと B.がたがた)終わらせて、遊びに行った。
10. ポケットの中のメモが(A.でこぼこ B.くしゃくしゃ)になってしまった。
11. あの子どもは(A.ぼろぼろ B.ごちゃごちゃ)の服を着ている。
12. おじいさんの頭は髪の毛がなくて(A.ざらざら B.つるつる)だ。
※答えは下にあります。
考えてみよう!
次のようすや音を表すのはどんなことばだと思いますか。考えてみましょう。答えは日本人の友だちや会社の人に聞いてみましょう。
A.水などが続けて落ちる音やようす。
例:せんたくものから水が( )落ちている。
B.深く、よくねるようす。
例:ゆうべは( )ねた。
C.おなかがとてもすいているようす。
例:朝ごはんを食べなかったので、おなかが( )だ。
Ⅾ.どんな音がする?
1.( )
2.( )
3.( )
4.( )
※擬音語は人によって違うことばに聞こえることがあります。いろいろな人に聞いてみましょう。正しい答えはありません。あなたも新しいことばを作ってみましょう。
練習問題の答え
1=A
2=B
3=B
4=A
5=B
6=A
7=B
8=A
9=A
10=B
11=A
12=B
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